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今、つくば地域は、約300の官民研究機関や筑波大学等、 17000人の研究者を有し、国際的にもトップレベルの最先端科学、 産業技術、高等教育など知的資源が集積していますが、 新産業形成という観点からの取り組みは、始まったばかりです。
平成13年からの国立研究機関の独立法人化や 平成16年の筑波大学の国立大学法人化により、 研究機関や大学における産学官連携による新事業創出や地域貢献の動き、 つくば連絡会、つくば産業戦略会議や知的特区など県や市の主導による 地域連携の取り組みが活発化しています。
また、来年の秋には、つくばエクスプレスが開通し、 つくばのセンターと沿線開発により新しいまちづくりが始まります。 それは、つくばの科学技術と自然、 質の高い生活文化と伝統的な農村文化のつくば的融合ではないかと考えています。 また、ITの発展、そしてつくばならではの活用により、 女性、学生そしてシニアの社会活動への参加や 新しいビジネススタイルが展開されつつあります。
つくばを単に研究と教育の現場だけにしては都市としての発展は 限定されたものになるのではないでしょうか。 各方面から、新事業創出の拠点、引いては知識産業都市を 目指すべきとの提案がなされています(新産業研究学園都市、新産業創出都市等)。 また、ここ数年の取り組みの中で、 新事業・ベンチャー起業・育成のための支援策も充実し、 つくば発ベンチャーも80社を越えるようになってきました。
我々は、20年後のつくばにシリコンバレーやケンブリッジに 匹敵するような国際的なクラスター、 「つくばクラスター」の潜在力を確信しています。 また、それが日本の成長を牽引する役割を果たしていくようになるでしょう。
つくばは、これだけの官民研究機関が多数立地していながら、 その集積効果を発揮できていないと言われてきました。 今後、つくばのミニ霞ヶ関のような縦割り、東京との縦関係から脱却し、 地域連携によりつくばの力を束ねていくこと、 「縦を横にしていくこと」がつくば活性化の要です。
それは、つまるところ、産学官連携(さらに金融を含めた産金学官)や ビジネスのコミュニティーを形成していくことではないでしょうか。 さらに、つくばの「新」と「旧」が一体となったコミュニティーが発展していくことも重要です。
つくばには、既に様々な産学連携による新事業の創出 (つくば連絡会や知的特区構想など)や まちづくりに向けた活動の場が設けられ、様々な活動が行われています。 しかしながら、必ずしも連携の取れたものになっていません。 これらの担い手相互が連携協力し、力を束ねていくことが重要で、 民の自律的な活動として行政の取り組みを補完していきます。
NPO「つむぎつくば」は、個人、グループ、団体、地域を結び、 つくばのイノベーションを産み出すための素地になるコミュニティーの形成・発展を目指します。 そのためにやりたい人や団体がやりたいことを地域連携により実現できるようなそういう場を目指します。
茨城の他の地域、特に知的特区の対象である県北地域やつくばエクスプレス沿線地域との地域間連携、 東京のつくばを応援していこうという関係者を束ねて参ります。
NPO「つむぎつくば」は、糸を紡ぐようにそれぞれの力を束ね、 さらに縦糸と横糸を織りなして、紬にするように、つくばクラスターを、 10年をかけて形成し、20年をかけて国際的なトップクラスターを目指します。
平成16年6月